格闘ゲームとキャリア

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これまでのストVの歴史を振り返る(シーズン2編 PART1)

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さて、今回はシーズン2編になります。

シーズン1は序盤のInfiltration選手の無双、そしてそれに続くときど選手といった構図になりました。

 

シーズン2は新たに活躍する選手が台頭しプロシーンをにぎわすことになるのですが、それは同時に“魔のシーズン2”の到来を意味するものでもありました。

今回はシーズン2の環境の魔境っぷりを存分にお伝え出来たらと思います。

 

シーズン2(2017~2018年)

シーズン2に入るタイミングでの調整の基本方針は一言で言えば、

「強かったキャラの強みは根こそぎ奪い、

活躍しなかったキャラは信じられないほど強化する」

というものでした。

 

シーズン2の弱体化によって大きな影響を受けたのは、

春麗

リュウ

・ナッシュ

・ケン

バルログ

等になります。

 

特にシーズン1前半にInfiltration選手と共に無双したナッシュは入念に弱体化されました。

本当の意味で何の強みもないキャラクターになってしまい、それまで使用していたプレイヤーの多くがキャラクター変更を余儀なくされてしまいました。

 

また同時にリュウも大幅な弱体化を受けました。

実はウメハラ選手はこの年の最初、

「弱体化したリュウを使って頑張りたい」

というような決意を講演会で話していました。

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しかしながら、この年の最初に行われたTOPANGA LEAGUE 6期ではリュウを使用し無念の全敗で予選敗退をしてしまったのです

【結果】0勝6敗 得失点-14

 

※試合の模様はOPENREC.tvのアーカイブから視聴可能です

www.openrec.tv

www.openrec.tv

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今のとてつもなく強いウメハラ選手からは想像もできないほど苦しんでいるのが分かりますね。

それほど使用キャラクターの強さというのは格闘ゲームにおいて重要であることが分かると思います。

 

 

この結果を受けて間近に迫ったEリーグ(アメリカのTV番組で放映された高額賞金大会)に向けて、梅原選手は大きな決断を迫られました。

その結果、苦渋の選択として大幅に強化されたガイルを使用することに決めたのです。

 

参考:ウメハラ選手のキャラクター変更への決意とその回顧

youtu.be

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梅原選手はこれまでに何度かリュウからガイルにキャラクター変更した当時の心境を語っているので是非聞いてほしいですね。

トッププロがどんな決意をもってキャラクターを選んでいるのか、それを感じることが出来ると思います。

 

このようにシーズン1でそこそこ活躍したキャラクターは大幅な弱体化を受ける一方で、とてつもない強化を受けたキャラクター達もいました。

特にシーズン1の追加DLCキャラクター達の一部には大幅な強化が加えられ、シーズン2開始直後からヤバイという触れ込みがありました。

 

それではシーズン2時点で評価が高かったキャラクターを挙げていきます。

 

①バイソン

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シーズン1ではパッとしないキャラクターでしたがシーズン2では大幅な強化を受けて環境をブチ荒らしました。

 

以下が環境トップに君臨するようになった調整項目になります。

・通常技のフレーム周りが超絶強化

・スマッシュのコマンド変更(下溜め技→昇竜コマンド)

ターンパンチの調整ミス

 

バイソンはVトリガーを含め、Vスキルの中段と下段の二択から火力を出せるキャラクターでした。

しかしそれだけでは魔のシーズン2で環境トップに君臨することは出来ません。

 

 

このキャラクターはターンパンチでした。

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ターンパンチが本体と言っても良い位にはターンパンチでした。

 

この当時のターンパンチの性能を列挙致します。

・レベル1~6 1F~18F投げ無敵付与

・レベル1~3 3F~18F上半身無敵・弾無敵付与

・レベル4~6 3F~18F 打撃無敵・弾無敵付与

・レベル3のガード硬直+-0、レベル4以降は有利フレーム

 

全てに投げ無敵がついていて、密着の投げとの二択で出すのが強く、また途中から打撃無敵もついているために逆択としても十分機能するといった性能でした。

そこからトリガー発動とかを絡めると普通に400以上のダメージを簡単に叩き出せるなど火力面が相当イカれていました。

※当時はVトリガーキャンセル時に補正が乗らなかったため、Vトリガーを絡めたコンボの威力が今と桁違いになっています。

 

また無敵が付与されているので中距離から適当に出しやすく、4Fキャラに至ってはすぐに溜まるレベル3で実質有利フレームを取られてしまうので簡単に接近されてしまいました。

 

あのボンちゃんは当時のインタビューで、

「調整の仕方がベイビー」

「アレ(バイソン)作った奴は頭いかれてる笑」

とまで言い放ちました。

 

参考:ボンちゃんのインタビュー

https://youtu.be/DIqxJAyXPqAyoutu.be

  

シーズン2のナッシュバイソンの組み合わせが酷すぎたので、ここまで言うのもまあ納得出来ますね…

 

②いぶき

 

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いぶきもシーズン1で追加され、シーズン2に入るタイミングで大幅な調整を受けて台頭してきたキャラクターでした。

 

 このキャラクターの強かった点としては、

・受け身モーションが変で技を重ねるのが難しかった

・見分けづらい受け身からの3F暴れタゲコンのリターンが高かった

・Vスキルの天雷が食らい判定が下がる+Vゲージの回収率が高かった

・Vトリガーの表裏を含めた火力が高かった

・地上、空中のEXくないが強すぎた

 

色々と強い部分はありましたが、特にいぶきはEXくないが強すぎました。

地上、空中ともにガードさせて有利ですし、地上版に至ってはヒットすると強霞駆けから表裏択までついてきました。

なので当時はいぶきがEXゲージ1本溜まると、判定の強いしゃがみ中PにEXくないを仕込みまくる光景がそこかしこに広がっていました。

 

またVトリガーの表裏を含めた火力も優秀な上に、なぜか梵鐘蹴りクラカンや天雷のVゲージの溜まり方がおかしかったために体力3~4割程度で3本トリガーを発動することもざらにありました。

 

参考:いぶき同キャラの頂上決戦

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ユリアン

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このキャラクターの強い部分など多く語る必要はないでしょう。

 

・エイジス

 

今でも強いエイジスですが、この当時はVトリガーキャンセル時の補正もなければ二枚目のエイジスにも補正は乗っていません

つまりエイジスヒット発動から表裏や中段等の二択に読み負けると文字通り“負け”です。

それまでの数十秒のやり取り、それは全て無意味です。

 

また当時の立強Pはタメ無し版であってもなぜが前ステから肘(6HP)が繋がっていました

なので中距離で立強Pをブンブン振って当たったらラッキー、ダメでもまあ最後はエイジスあるから良いかみたいな感じの立ち回りになってました。

 

また特にシーズン2になるタイミングでキャラクターをバルログからユリアンに変更したネモ選手の活躍は凄まじいものでした。

まずTOPANGA LEAGUE 第6期を圧倒的な強さで優勝し、シーズン終盤にはCAPCOM CUPの当日予選も勝ち上がります。そしてなんと本戦で待ち構えていたPunk選手を破り、最終的には三位という順位を勝ち取ったのです。

 

参考:ネモ選手の破壊的なユリアン

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④ラシード

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このキャラクターはシーズン2の時には評価があまり高くなく、当時の強キャラたちの陰に隠れていましたがシーズン2では遂にその強さがバレてしまいます。

 

このキャラクターの強みとしては、

 

・通常技の判定やフレームが優秀

・EXイーグル、三角飛びで画面端から簡単に逃げられる

・なぜか画面端柔道(投げループ)出来た

・しゃがみ強P→EXワールが強すぎた

 

当時のしゃがみ強Pは今よりもヒットした際の有利フレームが多く、なぜか通常ヒットから大足が繋がりました。(ヒット+7F)

 

そして何といってもEXワールです。

というよりもしゃがみ強P→EXワールの連係が無敵技持ち以外で割れなかったので、本当の意味でガードするしかないキャラが一定数いました。

※間が2Fしか空いていないので小技で割り込むことが出来ませんでした

 

ゲージを吐けば簡単に密着有利を作れるうえに、そこから画面端で延々と投げ続けられます。しかもなぜか画面端で柔道がありました。

 

またラシードは画面端でめちゃくちゃしてくるくせに、自分はいとも簡単に端から脱出していきます。

シーズン途中にはEXイーグルグラップとかいう闇のテクニックが生まれ、投げ抜けしながらシミーにはEXイーグルが出て脱出というようなクソが可能でした。

当時僕はこのキャラが一番嫌いだったのを覚えています。

 

他にも豪鬼やかりんも強かったのですが、これ以上は長くなるので一旦置いておきます。

(こいつらも中々に狂っていましたが… )

 

 

シーズン2編はボリュームが多いのでPART2に続きます!

次回は最も活躍した選手と、伝説の試合をご紹介します。

 

未完

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