格闘ゲームとキャリア

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調整目前!これまでのストVの歴史を振り返る(シーズン1編)

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今回は2/22にVシフトを含む大型アップデートが間近に迫ったということで、今回からこれまでのストVの歴史を語っていきたいと思います。

 

何だかんだでストVも五年目になりました。

5年間に及ぶストVの歴史を振り返りつつ、新シーズンを皆さんと迎えられたらなと思います。特に現在、リュウを使用しているプレイヤーにとってはかつてリュウにもそんな時代があったのかと新鮮な気持ちで見れるかもしれませんね。

 

それではまずシーズン1から振り返っていきましょう。

 

シーズン1(2016~2017)

発売して一年目のシーズンで、まだプロアマ含めて皆が手探りの状態でした。

まずはそんな中で当時強いと言われていたキャラクターをご紹介します。

 

春麗

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この年のEVOのTOP8には二人、CAPCOM CUP2016に出場した32人中5人が春麗使いというほど春麗の強さが目立ちました。

なぜこうも春麗の評価が高かったかというと、

 

・高い機動力と長いリーチ

・2ゲージトリガーなのに効果時間が長い

・低空百裂脚がガードさせて有利

 

他にも色々と強い部分はありましたが、正直最後の低空百裂での有利が春麗の最も評価されていた部分といって良いと思います。

とにかくリーチも足も速いのに、突然上から降ってくる春麗の百裂脚をガードした瞬間に向こうのターンが始まります。

 

ヒットすればしゃがみコパンからフルコンボ、スピバ〆からまた投げと低空百裂の択がループし、ガードしていても春麗側の攻めが続いているので再び投げと低空百裂の択になっています。

つまりシンプルに投げか低空百裂かという読み合いだけで体力をゴリゴリ削られていきます。

 

 

レインボー・ミカ

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レインボー・ミカはこの年のCAPCOM CUP2016の優勝者のNuckleDu選手やEVO準優勝のふ~ど選手、Luffy選手を筆頭に活躍が目覚ましいキャラクターでした。 

Kコマ投げがヒット後前ステでループするということと、トリガー表裏を決めるとそのまま試合が終わるほどの爆発力がありました。

また前中Pからのロープ投げは画面中央からも跳ね返るという性能で、そこからとても簡単に起き攻めのセットプレイに移行することが出来ました。

 

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➂ケン

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ケンもとても評価が高いキャラクターでした。

CAPCOM CUP2016では4選手がケンを使用しており、とくにその攻撃力の高さとスピードが評価の対象でした。

また特筆すべき点としては、EXを含めた空中竜巻が非常に強力な接近手段として機能していたことです。

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ノーマル版は通常技対空をスカすほどの食らい判定の小ささでめくり判定もありました。またEX版はヒットさせてコンボに行ける上に、ガードさせて有利というEXストライクもびっくりの性能をしていました。

 

④ナッシュ

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ナッシュの中で最も輝いていた時期がこのシーズン1。

Infiltration選手やゆかどん(現:藤村選手)選手らの活躍が目覚ましく、VトリガーやVリバーサルを含めた高い逃げ性能でひたすら相手を寄せつけないようなキャラクターでした。

その反面無敵技がないために、画面端の柔道(投げループ)が強力だった環境で切り返すのが難しいという特徴があり、シーズン1終盤では対策が進みその勢いが失速した印象がありました。

 

リュウ

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ここでついにリュウです。この時までは輝いていました。

ときど選手やウメハラ選手、海外ではXSK Samurai選手がリュウを使用し、大会でも好成績を残していました。

特にこのCEO2016ではリュウを使用する両選手がTOP8で激突するという試合が行われるなど、リュウの輝きを物語っていますね。

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当時のリュウの強みとしては画面端の柔道、わかってても落とせないジャンプ弱K、ノーゲージ無敵技、そしてトリガー含めた火力がありました。

また入力遅延が今よりもひどかったという面もあり、そもそも波動拳と前ステ、ジャンプのシンプルな攻めが非常に脅威だったのです。

特にトリガー中は強昇竜の威力が単発160という驚異的な火力で、そこからCAを含めた攻撃力の高さが売りのキャラでした。

 

 

<特に活躍したプレイヤー>

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このシーズン、最も際立った活躍をしたのはInfiltration選手で間違いないでしょう!

・Final Round 19 SF5 優勝

・NorCal Regionals 2016 SF5 優勝

Red Bull Kumite 2016 SF5 優勝

・EVO 2016 SF5 優勝

とシーズン前半の大きな大会のほとんどを彼が優勝しました。

特にストVが発売してすぐ世界大会が各地で開催されるなかで、

「誰がInfiltration選手を止めるのか?」

と注目が集まるほどにこの時のInfiltration選手の活躍は目覚ましかったです。

 

特にときど選手とInfiltration選手のリュウvsナッシュによる幾度もの優勝争いは痺れる試合が多く、いつ見返しても興奮する試合内容ですので皆さんにもオススメしたいです。

【Final Round 2016 Grand Finals】Infiltration (NASH) vs Tokido (RYU)  

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【NCR 2016 Grand Finals】 Infiltration (NASH) vs Tokido (RYU)

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Red Bull kumite 2016 Grand Finals】Infiltration (NASH) vs Tokido (RYU) 

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【CEO 2016 Grand Finals】 Infiltration (NASH) vs Tokido (RYU)  

youtu.be

 

こうみるとときど選手の活躍もすごいですね…

圧倒的な強さで決勝まで勝ち上がるときど選手もすごいのに、そこにInfiltration選手という大きな壁が立ちはだかる様子から当時の雰囲気を感じ取っていただければなと思います。

 

ナッシュは無敵技がなく一度ダウンしてしまうとそこから抜け出すのに苦労するキャラクターというのは当時から言われていました。

そのためシーズン後半になると各キャラクターのセットプレイの開発が進んだことや、ナッシュへのキャラ対策を各プレイヤーが仕上げたことなどによって徐々に結果を出せなくなっていきました。

またナッシュはシーズン2になるタイミングで大幅な弱体化調整が入ってしまい、これによってInfiltration選手の復活は少し先のこととなってしまいます。

 

CAPCOM CUP 2016>

この年のCAPCOM CUPを優勝したのはレインボー・ミカとガイルを使用したNuckleDu選手。

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当時使用率の高かったリュウやケンといった胴着キャラに対してはガイルを使用しつつ、ガイルで戦いにくいキャラにはレインボー・ミカを出すという戦い方で優勝という結果を残しました。

一年目のこの時点で2キャラクターを高い精度で使い優勝したというのは、今から考えればとてつもないことのように思えます。

サブキャラクターを持つという今のストVプロシーンを早めに先取りしていたように見え、NuckleDu選手の非凡さが分かるのではないでしょうか。

 

こうして一年目のストVはアメリカ勢の優勝という形で幕を下ろすことになります。

 

<シーズン1のまとめ>

春麗、ケン、リュウレインボー・ミカ、ナッシュが強い環境

・シーズン1序盤はInfiltration選手が無双。それに立ち向かうときど選手という構図が注目される。

CAPCOM CUP2016を優勝したNuckleDu選手は2キャラを高いレベルで使いこなした。(使用率の高い胴着へのカウンターとしてガイルを使いこなしたことが優勝の要因か)

 

一年目ということでゲーム部分にもかなり粗削りなところが多くありました。

それでもやはり勝つプレイヤーというのは攻略の部分で他よりも一つ二つ先を行っているからこそなのだなと思います。

 

 

そして時代は“魔のシーズン2”へ…