格闘ゲームとキャリア

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これまでのストVの歴史を振り返る(シーズン2編 PART2)

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シーズン2編は長くなりそうでしたので、PARTを分けさせてもらいました。

前回はシーズン2の環境の話がメインでしたが、今回は活躍した選手の話が中心です。

 

また今でも語り継がれる伝説の試合をご紹介したいと思います。

 

<特に活躍したプレイヤー>

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何といってもPunk選手でしょう。

2016年では期待の新生として今後の活躍が期待される程度の存在でしたが、2017年初頭に突如としてその才能を開花させます。

 

2017年シーズン2が始まるやいなや、

 

・ NorCal Regionals 2017 SF5 優勝

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・Dreamhack Austin 2017 SF5 優勝

※この試合の最後面白いですw

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・ELeague Street Fighter V Invitational SF5 優勝

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とシーズン前半の主要な大会を連続で優勝しました。

Punk選手の特徴は何といっても圧倒的な反射速度と対空精度でした。

Punk選手の使用する“かりん”というキャラクターは地上戦が強い代わりに対空が難しく、当時の上位プレイヤーたちも攻略として飛びを活用していました。

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そんな対空が難しいかりんでPunk選手はどのように対空をしたのでしょうか。

 

まず空対空の反応が異常な早さでした。かりんの空中ターゲットコンボはダウンを奪えるのでリターンも十分です。

そしてもう一つの対空方法が潜り対空でした。これはあえて相手のジャンプ攻撃を前歩きで潜り、着地を捉えるという対空です。

 

彼はこの歩いて着地を捉える様子から、

着地警察

の異名を持っていました。

 

そしてこのシーズン2はもう一つのPunk選手の代名詞であるヒット確認が世界中に知れ渡ったシーズンでもありました。

かりんの中足がヒットした時だけ最速天狐に繋げ、ガードの時は止めるという一連の精度が非常に高く、誰が見ても容易に真似のできないプレイスタイルを確立していました。

 

このPunk選手の飛びぬけた強さの前に、シーズン2前半は誰も彼を止められないような状況が続きます。

そしてついにこの大会がやってきます。

 

EVO 2017

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Punk選手はその実力通り余裕しゃくしゃくとばかりに予選を勝ち上がっていきます。

そして予選プールにてこの対戦が実現しました。

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この試合ではときど選手のVトリガー斬空を読み切ったPunk選手が勝負を決めて難なく勝ち上がりました。

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ときど選手はルーザーズからTOP8を目指すことになります。 

 

そうしてTOP8にまで勝ち進んだプレイヤーはこちら。

※何故かMOV選手がアメリカ表記になってますが、8人中5人が日本人です

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なんとここまでPunk選手は予選プールで1セットも取られずに勝ち上がるという化け物じみた強さでここまで来ました。

対するときど選手はPunk選手に敗れたものの、何とかルーザーズを勝ち上がりTOP8進出を果たしたのでした。

 

さてWinners側の試合ではまずPunk vs 板橋ザンギエフ選手との試合です。

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何とPunk選手は弱体化されたはずのナッシュを選択。

ザンギエフとのキャラ相性を考えてのナッシュが刺さり、1セットも落とさずに圧勝します。

 

次の試合は前年度CAPCOM CUP2016覇者のNuckleDuに勝利し、ノリに乗っているかずのこ選手。

試合の模様がこちら。

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圧倒的な対空精度、そしてベタ足になった時の地上戦の圧力。

全ての局面で圧倒し1セットも落とさずに勝利します。

 

つまり…

ただの1セットも落とさずにPunk選手はGRAND FINALSにまで来たのです。

 

そしてついにこの伝説の試合が始まります。

◆伝説の試合 EVO 2017 Punk (KARIN) vs Tokido (AKUMA) GRAND FINALS

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この試合を見て当時の熱狂を感じていただけたら嬉しいです。

この試合のポイントはときど選手が予選プールでの負けを修正し、Punkの反応を信じた読み合いで勝利した場面です。

 

事前の予選プールではVトリガー斬空を潜られ着地を取られて負けてしまいました。

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しかしGRAND FINALSでは…

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斬空を出さずに垂直ジャンプ中Kを出してヒットさせました。 

 

これはときど選手が、

「Punkなら絶対に反応してくる…!」

とその強さを認めているからこそのプレーです。

 

この読み合いに勝利しスタンさせた後は当然…

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瞬獄殺でフィニッシュ!!

 

最終的にリセット後は3-0でストレート勝利し、EVO 2017はときど選手の優勝で幕を閉じました。

 

 

CAPCOM CUP 2017>

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2017年のCAPCOM CUPの優勝者はダークホースの、何とドミニカ共和国出身のMenaRD選手でした。

彼はバーディを使用し、ときど選手とのGRAND FINALSに勝利しました。

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MenaRD選手の優勝した大きな要因は、

“軸ズレ”

を戦略として巧みに利用したことです。

 

当時、バーディのブルホーンは発生直後にキャラクターの軸が大きく後方に移動する特性を持っていました。そのため本来なら繋がるはずのコンボが繋がらなくなるなどの現象が発生しました。

当然決勝戦でも軸ズレを戦略的に利用し、ときど選手のコンボミスを誘発。そこから大きなリターンを奪い、ときど選手に勝利しています。

 

軸ズレの存在自体は多くのプレイヤーが認識していたものの、ここまで戦略として有効活用していたプレイヤーはいませんでした。

軸ズレ自体は後の調整によって修正されましたが、当時の軸ズレありきの環境では一歩先の攻略をしていたと言えるでしょう。

 

 

次回はシーズン3、もといARCADE EDITIONでの環境になります。

AEの環境はVトリガーⅡの追加などで大きな変化があったシーズンですが、シーズン序盤は“アビラシエディション”とも言われたほどにぶっ壊れたキャラもいました。

 

次のシーズン3の歴史もこうご期待!

 

 

kakuge-career.com

 

未完

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