格闘ゲームとキャリア

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これまでのストVの歴史を振り返る(シーズン3編)

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前回までの記事はこちらから ↓↓

 

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さて“魔のシーズン2”が終わり、ようやくシーズン3がやってきました。

シーズン3ではどんなキャラクター、そしてだれが活躍したのでしょうか。

シーズン3はARCADE EDITIONという名称にストリートファイターV自体が変更になった年で、特に大きな変更点としてVトリガーⅡが追加されました。

シーズン3の調整の特徴としては、シーズン2ほど強キャラたちの弱体化をしなかったという点にあるでしょう。シーズン1から2へのタイミングでは、活躍していたキャラクターの大半が戦線離脱するほどの大幅なナーフを受けました。その反省もあったからなのか、シーズン3での調整はそれほど大きな弱体化はしませんでした。

 

ただし!

 

なぜか強化したキャラクターの強化が流石にヤバ過ぎたので、このシーズンはARCADE EDITIONをもじってこう揶揄されていました。

“アビラシエディション”

と。

 

 

シーズン3(2018年~2019年)

 

シーズン3では共通の調整として、柔道(通常投げループ)削除トリガーキャンセル時の補正悪化ラカン時の補正悪化の調整がなされました。

これによって画面端の投げでひたすらハメられることや、立ち回りでのクラカンガッシャーン、Vトリガーキャンセルから簡単に大ダメージ、というような大味な行動のリターンが若干減ることになりました。

 

 

この調整を前提として恒例の評価の高かったキャラクターたちから紹介しています。

 

①ラシード

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<評価ポイント>

・EXワール固めは割れるようになったものの、依然として止めるにはかなりの意識を割かなければならなかった

・画面端をVトリガーEXイーグル、二種類の三角飛びで脱出しやすかった

・VトリガーⅡの追加で火力が底上げされた(シーズン途中の調整で少しマイルドになったが)

 

シーズン2でついにその評価を上げたラシードですが、一応弱点らしい部分はありました。それは火力が端以外では出しにくいというところです。

しかしながらVトリガーⅡの追加によってその火力不足を補う形となり、結果的にラシードの総合的な強さを底上げする調整となりました。

 

シーズン3では4月に一度再調整が入り、このタイミングで強すぎたラシードのVトリガーⅡは威力を全般的に下げられてしまいました。しかし結局のところ火力不足を2本トリガーで補うというコンセプトが崩れていないため、シーズン2よりもラシードの戦略の幅は広がっていたように思います。

そもそもラシードはVスキルをコンボや弾抜けに使えることや、立強P・しゃがみ強Pなどの優秀なクラカン技があります。そのためVゲージ効率も良く、2本トリガーの発動のしやすさも相まって、かなりの時間火力の底上げが出来るようになっていたのです。

参考:これぞOilkingのガン攻めラシード

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アビゲイル

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<評価ポイント>

・技のリーチが長く、かつ体力スタン値ともに高い

・共通調整の柔道削除でより生存力がアップした

・コマ投げのリターンが高い上に、小技やCAからもコマ投げの択にいけた

・高性能なVトリガーⅠが2本だった

 

シーズン3当初は何故か小技3発連続で刻めたりと正真正銘“バグ”レベルの強さを持っていましたが、前述同様4月の調整でナーフを受けました。ここで小技3発からのコンボは許されなくなったものの、依然としてVトリガーⅠの破壊的な火力は健在でした。

特に2本トリガーなのにVタイマーがとてつもなく長いため、少しアビゲイルにダメージを与えるとすぐに赤くなって、試合が終わるまでずっとトリガー状態なんてこともざらにありました。

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しかもVトリガー発動中は全ての通常技・特殊技の威力が底上げされるので、Vタイマー消費行動をしなければこの恩恵を2800Fの時間受けることが出来ます。

 

つまりアビゲイルの体力を4割くらい削ると赤くなるので、そこからはずっとこの攻撃力の上がった“赤い魔人”と戦わなければならないのです。

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↑なんでこの体力でトリガー発動してんの…

 

また特に恐ろしいのはしゃがみ強K発動からの二択です。

コマ投げとしゃがみ強Pはほぼ完全二択です。読み負けたらそこで体力4割くらい持っていかれるので、あとは小技ピッピされて終了です。

参考:ダメージ食らってもどうってことないアビゲイル(やった!Vゲージ溜まった)

youtu.be

 

 

メナト

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<評価ポイント>

・共通調整の柔道削除で立ち回りの安定感が増した

・リーチの長い技に食らい判定がない、隙も少なかった

・高性能なVトリガーⅠが2本だった

 

まず共通調整の柔道削除がこういった立ち回りが強いキャラクターの安定性を底上げしていました。以前であれば一旦捕まえてしまえば、投げとの択でダメージが取りやすかったところが今度は仕切り直しになってしまうのです。

またVトリガーⅠは2本であったため、とりあえず投げを受け入れてトリガーを溜めて、発動してからラインを回収するなんてことが簡単に出来ました。

Vトリガーの用途も多彩で、sako選手のような変幻自在のセットプレイから大ダメージを狙う使い方や、Justin選手のようなラインを上げる使い方など幅広い戦略を展開できました。

 

特にリーチが長く、クラカン対応技であった立強Pと2本トリガーの相性がよく、非常にVゲージの回転が速いキャラクターでもありました。

参考:sako選手の多彩なVトリガーを使った攻め

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参考:Justin選手の立強P、Vトリガーはこれのためにある!

youtu.be

 

 

豪鬼

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<評価ポイント>

豪鬼も柔道は削除されたが、投げた後の前ステが-1Fで4Fキャラには十分強かった

・柔道削除、Vトリガーキャンセル補正悪化、クラカン補正悪化で低体力でも安定感が増した

・何故かシーズン3でほぼ弱体化されなかった

 

豪鬼のキャラパワー自体はシーズン2の方が高かったのはもちろんです。しかしシーズン2は他のキャラクターのVトリガーやクラカン技からの火力が高かったことから、安定させるのが難しいという一面もありました。

それがシーズン3の共通調整である柔道の削除、クラカン補正・Vトリガーキャンセル補正の悪化によって安定感が非常に増しました。これによって強力なVトリガーを発動出来る展開が増え、より低体力・低スタン値の弱点を補う結果となったのです。

 

そして何故か弱体化と言えるような弱体化がなかったのもポイントです。目につく弱体化点はEX昇竜Vトリガーキャンセルからの斬空表裏と赤星拳、Vトリガー斬空のゲージ増加でしょうか。そもそもEX昇竜キャンセルからの表裏はバグみたいなものなので、そもそも弱体化じゃないです。さらに赤星にいたってはガード+1Fから-2Fになったものの、何故かヒット+4Fから+5Fに変更されました。これによって立中Kが入るようになったのでむしろ強化されています。

 

参考:ふ~ど選手がときど選手に勝つためにバーディを練習した理由が分かる試合

youtu.be

 

 

他にもいぶき、ベガ、ガイル、キャミィユリアン、バーディなども依然として強く、一言でまとめるとすれば、シーズン3はシーズン2からバイソンを消し去って、アビゲイルメナトを追加したような環境になっていました。

シーズン2での大幅な弱体化調整を反省したのは感じられましたが、その一方で強キャラの固定化が顕著になってきたようにも感じますね。これらのキャラクターはこの後のシーズンも活躍出来る位置に居続けます。

 

 <特に活躍したプレイヤー>

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何といってもときど選手でしょう!

シーズン1から継続して活躍している選手ではありましたが、このシーズン3のときど選手はさらに次元が違いました。

 

・RAGE ストリートファイターV 白虎杯 スト5AE 優勝

・Thaiger Uppercut 2018(タイ) スト5AE 優勝

・Norcal Regionals 2018(アメリカ) スト5AE 優勝

・ELEAGUE Street Fighter V Invitational 2018(アメリカ) スト5AE 優勝

・(TGS大会)CAPCOM Pro Tour JAPAN Premier スト5AE 優勝

・Canada Cup 2018(カナダ) スト5AE 優勝

 

CAPCOMプロツアーを含めて何と6大会を優勝、また準優勝の数も多くときど選手の安定した強さがうかがえます。

その結果最終的なcptのグローバルポイント(CAPCOM CUPに出場するためのポイント)は驚異の4431pt。二位は藤村選手の2971pt、またグローバルポイントの最後の確定枠で出場したVerloren選手のポイントは850ptでした。ここからときど選手がいかに圧倒的な結果を残していたかわかるのではないでしょうか。

 

参考:ELEAGUE優勝。優勝賞金は何と約1650万円!

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参考:ときど選手の粘り強さが分かる試合

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また2018年のこの活躍には悔しい思いをした獣道Ⅱの経験があったのではないでしょうか。

獣道Ⅱはシーズン3が始まってCPTが本格的に始まるまでの期間にこの10先企画は行われました。

ウメハラ選手とときど選手のプライドをかけた大一番です。

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CAPCOM CUP2018>

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2018年のCAPCOM CUP覇者は日本人のガチくん選手。

板橋ザンギエフ選手との決勝での激戦を制して、ついにストリートファイターVの歴史の中で初めて日本人がCAPCOM CUPを優勝するという快挙を成し遂げました。

 

特にボンちゃん選手、藤村選手との試合はフルセットまでもつれ、接戦を制しての勝利でした。この頃からガチくん選手の大舞台での勝負強さは光っていたということが分かりますね。

このシーズン3で最も勢いのあったときど選手と藤村選手を破っての優勝は、ガチくん選手の日本人対決における強さを物語っているようにも感じます。

 

参考:ガチくん優勝への軌跡

① vsときど

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②vs ボンちゃん

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③ vs 藤村

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④ vs板橋ザンギエフ 

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次回はシーズン4です!

シーズン4自体はチャンピオンエディションを合わせると二年に及ぶので、2019年シーズンということにさせていただきます。

 

ここら辺からは最近の記憶になってきているのではないでしょうか。

次回もこうご期待!

 

未完

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