ダイヤグラム、使用率の考察(2018年12月分)
キャラクターの統計情報が1/10に更新されていたので、12月分の対戦ダイヤグラムと使用率をともに比較して考察してみたいと思う。
※2018年12月分のデータであり、実際には12月途中でS4のアップデートが入っているためダイヤグラムの動向は今後も注視していかなければならない。
ダイヤグラム
全体勝率上位6キャラクターは上からユリアン、ベガ、ダルシム、バルログ、バーディー、バイソン。
次にブランカ、ガイル、アレックス、ザンギエフ、エド、FANG、アビゲイルと続く。
今度はワーストから見ていこう。
最下位は影ナル者。しかしこれは初登場の新キャラクターでプレイヤーの練度もまだ足りない段階のため、対象外としたい。
さらにはリュウ、ジュリ、サガット、ララ、コーディー、ミカ、ネカリと下から続く。
キャラクター使用率
(使用率トップ5)
やはりスタンダードな胴着キャラが人気。またリュウの使用率の高さには、途中で入ったアップデートにて強化されたこともあるかもしれない。
(使用率ワースト5)
総じて癖のあるファイトスタイルだったり、特殊な操作を求められたりするキャラクターが多い。
全体勝率の高いキャラクターの特徴とは?
1.溜め+突進キャラ
全体勝率トップ10キャラクターのうち、溜めコマンドのキャラクターが6キャラクター(ベガ、ユリアン、バイソン、ブランカ、ガイル、アレックス)。
特に溜め技の中でも突進系の技を持っているキャラクターが上位に来ている印象だ。
例)
ベガ:EXダブルニープレス
ユリアン:EXチャリオットタックル
バイソン:EXダッシュストレート
アレックス:EXエアスタンピード
ブランカ:EXローリングアタック、バックステップローリング
2.リーチの長いキャラクター
全体勝率の高いキャラクターの多くが通常技のリーチが長いキャラクターであると考えられる。
ダルシムをはじめ、バーディー、バイソン、ザンギエフ、バルログ、ベガなど長い通常技を駆使して相手を動かしているのではないか。
※コマンドキャラクターでトップ10にランクインしているのはバルログ、ダルシム、バーディー。あとは溜めキャラクターとコマ投げキャラのザンギエフである。
なぜ溜めキャラの勝率が高いのか?
なぜ溜めキャラクター、特に突進系の技を持つキャラクターの勝率が高いのか、考えられる要因を考えてみる。
1.ガード入力の時間が多い
一つは溜めコマンドの仕様上、溜めている間は常にガードが入力されている。これによって自然と相手の技をガードすることが出来る。つまり立ち回りの時にガードに入れている時間が多いため、必然と安定感が増していると考えられる。
2.突進によるラインの押し上げ
溜め動作を続けていると、どうしても後ろに下がってしまい画面端を背負ってしまう。このゲームの画面端はどのキャラクターでもかなりの圧力があるため、なるべく画面端を背負うべきでないのがこのゲームの基本戦術になる。
ガードという強い選択肢から一気にラインを押せる突進技によって、相手の前歩きを制限し画面端の攻防を予め避けることで安定感を増すことが可能になっているのではないか?
3.ラグに強い溜めコマンド
突進系の技は、オンライン対戦におけるラグとの相性も良い。元々見てからのガードが難しい技が多く、ゲージがたまっていればガードを強要するほどである。それがラグのあるオンライン対戦になればなおさらである。
また溜め入力によって、ガードに入っている時間が多いこともラグによる不意の攻撃をガードする助けとなる。
最後に
今回の対戦ダイヤグラムはあくまでも全ての対戦(カジュアル、ランク、ラウンジ)の結果を集めたもので、なおかつ途中で修正が入ったデータである。
今後いかようにも変わっていくはずなので、これからの変化も同じように毎月チェックしていきたい。
またプロのつけるキャラランクと、全てのプレイヤーの対戦結果による対戦ダイヤグラムにこうした差があるのは非常に面白い。
(参考:TOPANGAキャラランク1/9)
強いとされている豪鬼やラシードの全体勝率が悪いことも、強さを引き出すためのやり込みが大切なことの現れでもあるのだろう。
どのキャラクターを使っている場合でも、自分のキャラクターがどの位置にいるのか客観的に見直すのは重要だ。
今一度対戦ダイヤグラムを見て、自分と同じキャラクターを使用しているプレイヤー達が得意としている組み合わせ、苦手としている組み合わせを見直して、自分なりの対策を立てるのに有効活用して欲しい。