格闘ゲームにおけるPDCAサイクル(格闘ゲームで伸び悩む人向け)
今回はいわゆるPDCAサイクルを格闘ゲームに当てはめて考えてみるとどのような流れになるのか?というテーマで書いていきます。成功、成長するための基本的な理論としては非常に有用だと思いますので、活用していきたいですね。
PDCAサイクルとは
広く企業などで使われる品質管理や生産管理の継続的な改善を目指す手法のこと。
1.Plan(計画)→2.Do(実行)→3.Check(評価)→4.Act(改善)→1.→・・・
まずは計画を立てて、それに従って実行、テストを行う。次にそれが果たして有効であったかを確認、改善に繋げてもう一度新しい計画を立て直す…。このように一つ一つの行動がサイクルのように回っていきます。
これを“PDCAを回す”と言ったりもします。
ではこれを格闘ゲームに当てはめるとどのようになるのでしょうか?
格闘ゲームの対戦におけるPDCAサイクル
1.Plan(計画)=対戦前の準備
対戦前に相手キャラクターを確認して、自分の対策ノートなりメモを見ます。
自分の中の大まかなキャラクター対策を思い出して、どのような試合展開になるかを予想して対戦に臨みます。
そして最も大切なのが、
“あらかじめ対戦のコンセプトを決めること”
です。
このコンセプトや対策の事前準備が“Plan(計画)”に当たります。
例えば対空を意識して、まずは絶対に上を落とすぞと決めて対戦に入ったり、置き技を多目に振って様子を見たり等、予めどのような試合運びをしたいかも決めてしまいます。
弾キャラクターであれば、序盤に弾を多目に撃って弾を撃ちまくるプレイヤーだと相手に錯覚させよう、というような作戦も良いです。
とにかくまずは「こんな試合展開にしたい」というようなイメージを持つことです。
次に相手のパターンをいくつかに分類しておき、それぞれに応じた立ち回りを用意しておきます。
例)
・暴れが多い相手→重ね多目の動き
・飛びが多い相手→対空意識を強めに
・後ろ下がりが多い相手→歩いてラインを押す
・前ステが多い相手→置き技多目に
それぞれのパターンに応じてどのような動きをするかはメモに書き留めておいても良いでしょう。
2.Do(実行)=対戦
まずは対戦前に決めたコンセプト通りに動きます。
次にコンセプトに沿って動きながら、事前に用意したパターンのいずれに相手プレイヤーが該当するのかを調べていきます。
なぜなら事前に決めていたPlanに沿って動かなければ後に行うCheckも出来なくなってしまうからです。
対戦中はこの“確認作業”が基本となります。
確かに短時間の勝負では大まかな判断しか難しいでしょうが、少ない手がかりから相手を分類していく練習は続けていくべきだと思います。
もちろん僕もまだまだ練習中です。
そもそも試合中に、相手の行動に対応するというのは非常に難しいです。
むしろ相手がどのパターンに属するかを大まかに把握して、そのパターンに適した動きを練習する方が効率的です。
事前の用意が非常に重要なので、対戦中は相手の行動を常に監視するような感覚で臨むのが良いでしょう。
3.Check(評価)=リプレイ確認、感想戦
対戦前にPlanを決めていたはずですから、そのPlanについての評価を下す段階です。
まずリプレイを見て、事前に決めたコンセプトが機能していたかどうか確認します。キャラ対策含めて今の戦略がどの程度機能していたか、相手がその行動を嫌がって他の行動を取っていたのか等チェックするのがこの作業の目的になります。
またリプレイのチェック以外にも、対戦相手との感想戦も非常に有効な方法です。相手からの視点であなたのPlanを評価してもらうことで、次の改善というステップを進めるためのヒントを貰うことが出来るはずです。
4.Act(改善)=トレーニングモード
リプレイや感想戦を通して、何が有効で何がダメなのかが分かってきたはずです。それらへの改善点を見つけていく作業がこの段階になります。
例としてはトレーニングモードで有効な対策を一つ一つ探していくことがあります。
困った連携があればそれへの対抗策、リスクリターンの見直しなど、細かな部分まで詰めて考えていきます。
地味な作業が続く段階ですが、ここがなければサイクルが回りません。次のPlanを練るためにも地道に改善策を探していきます。
まとめ
1.Plan 事前準備(対策、コンセプト決め)
↓
2.Do 対戦
↓
3.Check リプレイ・感想戦
↓
4.Act トレーニングモード
このような流れになるのではないでしょうか。
このようにサイクルを回していくことで上達のスピードも上がっていくはずです。
最近中々上達しなくて困っている、というような方は一度PDCAサイクルを気にしながら取り組んでみてはどうでしょうか。きっと役にたつはずです。
ただただ対戦(Do)をし続けるだけではサイクルは回りませんし、動物となんら変わりません。
例)
ガンダム勢「ウッキー、今年は申年ぃー」
対戦以外の部分の時間をしっかり取ることが上達の近道なのではないでしょうか。
対戦だけではなく、それ以外の考える時間が大きな差になっていくと思います。
終