ストVの差し返しのコツとは?(※2021年1月更新)
“見てから”の差し返しは意外と少ない?
今回のテーマは難しいイメージのある“差し返し”について書いていきたいと思います。
原理から、実際のコツまで解説していけたらと考えていますので、まずは基本的なことから入っていきましょう。
・差し返しの原理
差し返しとは、
相手の打撃が空振りした際の硬直中に攻撃をすることを言います。
簡単に言えばボクシングのカウンターのようなものです。
ストリートファイターシリーズは昔からのシステムで、弱中強によって技の性質変わります。
弱技はリーチが短い代わりに、発生や隙が少ない。
強攻撃はリーチが長い代わりに、発生や隙も多い。
中攻撃はその中間くらいの性能、といったようなシステムです。
差し返しとは大まかに言えば、
“隙の大きい強攻撃”や“硬直が長めの一部の中攻撃”に対して狙うもの
と理解して下さい。
・実戦でのやり方
大まかに差し返しを狙う場合の方法にはいくつかのやり方が存在します。ここでは差し返しが発生する大体のパターンについて説明していきたいと思います。
1.隙の大きな強攻撃をガードするタイミングでボタンを押す
ラシードの屈強pやネカリの立強kは技の硬直や食らいの判定が最後まで残っていることもあって差し返しが容易な技になっています。
そのため技のモーションを“見てから”ボタンを押すと、ほぼガードするタイミングで技が出るようになります。
そうすると空振りしていた場合だけ自動的に差し返しが可能になるのです。
これらの技以外にも、ベガのアックスやケンの立強k、いぶきの梵鐘蹴り等もボタンを押す癖をつけておくと良いでしょう。
2.グラップ後、特定の技をガードさせた後などの確定的な状況
グラップ後や牽制技をガードさせた後というのは、格闘ゲームの中で起き攻め等を除けば数少ない“確定的な状況”と言えます。
そういった確定的な状況で相手が何をするかをよく観察し、癖があればそれに対して“差し返し”になる技を選択する、
というのがこの方法になります。
トレーニングモードで差し返しになる技を探すという地味な作業が必要ですが、細かな部分で差をつけることが出来ます。
ただこちらは厳密に言えば“見てから”の差し返しとは異なります。
またもう少し“読み”を入れると、“動いた確認”でボタンを押すという方法もあります。
確定状況の後に動き出した初動に対して足払いなどを決めるのです。相手が隙の少ない技を選択していた場合にはガードされてしまうので、こちらも相手の癖を読んで使っていくものになります。
3.相手のしゃがみに合わせて足払い
こちらは梅原さんがストリートファイターⅣにて、Infiltration選手との10先で何度も差し返しを決めていた時の方法になります。
この方法については後にインタビューで彼自身が語っているのでそちらを確認して頂いた方が早いかと思います。
(「勝負論」発売の際のトークイベント)
(12分頃~)
要約すると、
立っていたキャラクターがしゃがむということは、何かする。
だったらしゃがみに合わせてこちらもしゃがんだり、大足で差し返せば良い。
とのこと。
※2020年のCPTオンライン
ウメハラvsときど
ウメハラ選手はこの時と同じ理屈で何度も差し返しを決めている。
4.牽制誘い差し返し
歩きの速いキャラクターに顕著な方法ですが踏み込みを何度か見せて、前進を止めようと相手が長めの牽制技を振るようになったとします。
そうなった場合に一瞬踏み込みを見せてから後ろに下がり、差し返し用の技を置いておくのがこの方法です。
こちらも本来の見てからの差し返しとは異なります。
事前に布石をしっかりと打ち、相手の行動を誘導してから差し返しになるようなタイミングで技を置くのがこの方法です。
こちらも“見てから”ではないので実際には置き技仕込みの範囲に含まれるかもしれません。
まとめ
難しいイメージの差し返しですが、大体のパターンが見えてきませんでしたか?
実際には完全な“見てから”の差し返しは上級者同士の対戦でも少なくて、事前の誘いがあればこそなのです。
相手の行動を誘導することによって、読みでの差し返しの成功率が上がってきます。
見てからの差し返しに囚われるのではなく、相手を動かしながらの差し返しを心がけてはどうでしょうか?
相手に少しでも差し返しを意識させることが出来れば、自ずとボタンを押す回数が減ってくるので前ステや前歩きがより通るようになるはずですよ。
終